ドリルを買いにきた人が欲しいのはドリルではなく「穴」である

みなさんは、こんな言葉を聞いたことがありますか?

「ドリルを買いにきた人が欲しいのはドリルではなく『穴』である」

スタンフォードやイェールのビジネススクールに通っていた方なら、この言葉を聞いたことがあることでしょう。

煩悩に支配されている方は、卑猥なジョークと受け止めていることでしょう。

この言葉は有名なマーケティング格言で、マーケティングはドリルを売るという売り手の視点ではなく、「穴」が欲しいという買い手目線で考えられるべき、という意味です。

売り手は何かと「こんなにぶっとくて固いドリル見たことないでしょう?」とか「低価格なのに穴の奥までガンガン刺激します!」とか言いがちですが、買い手からすればちゃんちゃらおかしな話です。彼らが求めているのは「穴」なのですから。「穴」がほしいという消費者の欲望に視点を当てずに、手段に過ぎないドリルのことを一生懸命語るのは宣伝ではなくただの自己陶酔です。

今日はこの格言をソープの世界に当てはめて考えたいと思います。

ソープ客が求めているものって何でしょう?皆さんは何を求めてソープに行きますか?

かつて私には吉原で働くお友達(女性)がいて、彼女は私のことを「チナスキー」であることを知っていて、年に1回くらい食事に行くような間柄でした(大人の関係ではありません)。その方がこんなことを言っていました。

「結局、お客さんって癒されにくるんだよね。それを分かってない子は売れないんだよ」

確かにそうですね。多くの読者の方と話してきましたが、彼らが求めていることのほとんどは「癒し」と「非日常的な体験」です。稀に「卒業式」もありますが。上のドリルの格言に当てはめると、「穴」の部分は「あの穴」なのではなく、「癒し」や「非日常」なのです。ソープにおいてはドリルも穴も「癒し」のためにあるのです。

しかし、「癒し」や「非日常感」を宣伝するとなると、なかなか難しそうですね。ここにソープ、というよりも風俗ビジネスの難しさがあるように思えます。「彼女は癒し系です」なんて言われても「ふーん」としか思えません。あるドリルがあける穴がいかに使用者の設計に沿っていて、その縁がいかに美しいかを説明することよりも、ある女性がお風呂場でいかにあなたを癒せるかを説明することの方がはるかに難しいように思えます。

しかも宣伝の対象である在籍女性は1人、2人だけではなく、数十人、店によっては100人を越えます。各女性に対するお店のアピール内容が外見に偏るのは仕方ないことでしょう。しかも、人と人のことですからS男さんにとってはA子さんは癒し系かもしれませんが、T男さんにとってはその反対なんてことも当たり前のようにあります。

そう考えると、この格言はソープにおいても正しいのでしょうけれど、マーケティングを考える上では「それはそうかもしれないけど」ぐらいの参考にしかなりそうにありません。

「ソープに来る客は風呂に入りたいのではなく、自由恋愛がしたいのだ」

それはそうかもしれませんが、まあ、皆さんが自由恋愛をしているか、それを求めているのか私には知る由もありませんからね。皆が、そんな偶然の産物を求めて、電車に乗って、送迎車乗ってあんな不便な場所に行くものかどうか私には分かりません。

ただ、先述の僕のお友達が言ったように、宣伝の参考にはならなくても接客の参考にはなるのではないでしょうか。風俗に来る客は単にモテないのではなく、大きなおっぱいやチョメチョメを求めているのでもなく、癒しや非日常を求めているのだと考えたら、そこに工夫の余地が生まれるように思えます。

実際にリピートしてきた客にどこが良かったのか思い切って聞くのもいいでしょう。あるいは自分の接客内容をメモしておいて客がリピートしたら、同じような接客を他の客にも試してみるのもいいかもしれません。さらには、発想を大きく変えて「穴」を舐めちゃうというのもリピート効果が期待できます。いや、それがいちばん効果があるに決まっています。

秋の夜長に求められているのは「穴」であり、自分は「穴」を提供するのだということについて考えてみてはいかがでしょうか?

9 件のコメント

  • 非日常を求めてることは間違い無いと思います。
    ご予約完売になる子は優しい接客が出来る子が多いと感じます。
    そんなの個々人で違うって言われそうですが、私のオキニは予約困難が多いです。
    容姿や若さだけの子、技術の押し売りの子、険のある子は消えていってるように思えます。

    • 空冷単亀頭さん、別の記事で空冷単亀頭さんが仰っていたパーツのちょっとした違いによって人の顔は大きく変わるということは、接客にも言えるのだと思います。ちょっとした仕草とか、話し方とかで印象が変わると思うんです。最初はぶっきらぼうで、最後の方にちょっと打ち解けてきた態度をされると印象が良くなったり、その逆もあったり。

      • ご返信ありがとうございます。
        うまく言えないですが、
        優しさのある技術と接客だと思います。
        本レポとは関係無いですが、最近、吉原はNS率が高くなってるような気がします。

        • 空冷単亀頭さん、間違いなく増えていると思います。ここ1年でオープンした店はNew Soapを謳っている店がほとんどじゃないでしょうか。

          • そうですね。格安Newyork Style にはチョッとびっくりしました。それに、格安店で階段即とか、大丈夫なのかな?って思います。

  • チナスキー様
    いつも楽しいコラムありがとうございます。客は癒しを求める・・・、まさに自分がそうです。
    ですが、コラムの通り、何をもって癒しとなるかは人それぞれでありますし、接客の難しいところだと思います。

    先日、チナスキーさんがレポートをよくあげているお店でリピート上位ランカーさんに入る事ができましたが、
    その子は接客中の何気ない会話の中で、私の癒しポイントを見つけて、接客内容を軌道修正させている様に
    感じられました。いわば私が望む大きさの「穴」を空けるられるようにドリルを「付け替えて」くれたのです。
    最高の癒し体験を演出してくれました。

    その方は、客は癒しを求めている、という事がわかっているんでしょうね。

    • たいしょーさん、コメントありがとうございました。癒してくれる方を見つけられて良かったですね。超癒し系!という方に最近会っていないので、羨ましく思います。

  •  と書いてしまったチナスキーさんも煩悩に支配されていることになるのかなあ。

     わかっているかと思いますが私は歳でね。まあ2回戦はまず無理という状況で、最近の私のコメントでありましたが、2時間の高級店で即々で最初の方で目的を達してしまうと後どうするということがありますよね。そこが非日常、癒やしなるんでしょうか。
     私もまだまだ1回戦だけはなんとかしたいと考えていますが、いつまで頑張れるだろうかとも思っています。そうなると1回もできなくても風俗に通うという、その境地に入っていけるかどうか心配です。
     私の贔屓のお嬢様には何人かトップとかトップクラスの方々がいるのですが、その方々には共通してかなりのご高齢な常連さんがいて、詳しくは聞けませんがたぶん1回もやっていないよね。それでそういう人が2枠とかもっと付き合ってくれたりしているみたいなんですよね。鰻とか出前をとって食事して、さらに空いている他のお嬢さんも呼んだりして奢っているみたいです。呼んだお嬢さんの分だって当然料金を払っていると思いますよ。二輪車だ。
     私はまだまだこういう境地にはなれないなあ。

     デリヘルの方の話だけどね、数年前にひとつは深夜TVドラマで原作はコミックらしいのですが「フルーツ宅配便」というのがあって、あと映画で日活ロマンポルノ復活企画だったか「牝猫たち」というのがあって、デリヘルの日常の話をまとめているようなものなんだけど、二つとも太客のご老人の話があるのです。これは真面目な方が奥さんには先立たれて、つまりは癒やしを求めてデリヘルにはまってしまって一騒動起こすという展開だけどね。よくある話なんでしょうね。

     というようなことを私は考えてしまいました。(まだあるんだけどいつもながら長いよなあ。)

    • ソープ好きさんのコメントを読んで思ったのが、私は癒しよりも性的(?)好奇心という理由が強い気がします。この写真の人が、店がここまで推している人がどんな人なんだろう?という好奇心に駆られて、次から次へと新規開拓をしています。癒されたいときは、たま~にするリピートの時かな。そういう時は外したくないので。

      高齢になって1回もできなくても行くのは癒しを求めているのかもしれませんが、何人も呼ぶのは癒されたがっているというよりも、寂しいんじゃないでしょうか。そういう人たちも吉原を支えているということでしょう。

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