こばんは、チナスキーです。
珍しく土曜日の夜に風俗コラムです。以下、風俗業のことを書いていますが、「ソープ」についての話とご理解ください。
皆さんは、「ロイヤリティー」という言葉を聞いて、何を思い浮かべるだろうか?法律関係の仕事をしている人は「権利の使用料」をイメージをして、マーケティングの仕事をしている人は「店やブランドに対する客の愛好」という意味のロイヤリティーを思うだろう。
この「ロイヤリティー」という言葉、ちょっとややこしい。まず「ロイヤルティー」とも表記される。元は英語のRoyaltyとLoyaltyだ。Rの方は「権利の使用料」のことで、Lの方は本来は忠誠心という意味だか、マーケティングの世界では「店やブランドに対する客の愛好・愛顧」を意味する。
今回はLで始まるロイヤリティーの話。例えば「服を買うなら、いつもこのブランド」「あのメーカーの車しか乗らない」という人はロイヤリティーのある顧客である。同じ飲み屋やコンビニばかり行くのもロイヤリティーである。
企業は顧客ロイヤリティーを高めようと、予算をつぎ込んでブランド向上を図ったり、サービスを良くしたりする。ポイントカードはもっともよく使われる、安易なやり方だ。ロイヤリティを高めようとするのは、新規顧客ばかり狙うよりもリピーターを増やした方がビジネスとして生きながらえる確率が高いからだ。

Title:Love. Loyalty., Copyrighted by Edwin Lee
前置きが長くなった。問題は風俗客にロイヤリティーはあるのか?ということだ。私は間違いなくあると思っている。
よくあるソープ客の行動
読者の行動を見ていると、ひとつ、人によってはふたつの店に頻繁に行き、ときどき別の店に行くというパターンが多い。感覚的には1、2店を中心に年間で5店をぐらいを回る人が多いのではないだろうか。
定期的に吉原に行き、常に違う店を選ぶ人は稀だろう。一見客は客が最初からそう決めているのではなく、結果として一見化していると思われる。出張組でさえ、東京に来る度に同じ店に行く、または同じ店を候補にすることが多い。
では、彼らが同じ嬢だけを予約しているかというと、そうでもない。彼らは同じ店の違う嬢を選び(もちろん、多少のリピートはある)、良かったと言ったり、悪かったと言ったりする。1人、2人の地雷では通うのを止めないが、店の不誠実な対応 ― 信じていたのに裏切られたと感じさせる対応と、たまたま行った他の店が良かったということが重なると、鞍替えしたりする。
ソープ業におけるロイヤリティの特徴
多分、一般的には客の嬢に対するロイヤリティーは、客の店に対するそれよりも遥かに低い。違う見方をすると、嬢に対してロイヤリティーを持つ客は、店へのロイヤリティーは持っていないように見える。彼にとっては目的はその子であり、店は通過点に過ぎないからだ。そして、そういう客は少数派だ。
ロイヤリティーを持つ客はピラミッド型に分類できるだろう。たとえば、ソープファン>吉原ファン>格安店ファン>特定の店ファンといった具合だ。裾野が狭くなれば、最上層(特定の店ファン)の面積も小さくなる。
それとWebサイトに対するロイヤリティーもある。「あまり行かないけれど、特定の店のサイトだけは定期的に見る(きっかけがあれば行く)」という人は多いのではないだろうか?顧客のWebサイトへの訪問頻度が高いのは、風俗業界の特徴だろう(皆さんは、行きつけのレストランのWebページを日常的に見るだろうか?)。
ソープは店舗経営だから、デリヘルと比べるとロイヤリティー向上の機会が多い。「対面販売」のメリットが生かせる。客と話すチャンスがあり、壁にはモザイクのかかっていない嬢の写真が貼ってある。プレゼンテーションができるわけだ。電話では伝えられないことも伝えられる。客が送迎車を待つ時間もあるので、送迎がない店舗型ヘルス、エステ、ピンサロに対しても、ソープの方がファンを作りやすいと言える。
果たして、ロイヤリティは意識されているのか?
吉原にあるソープ店のうち、どれだけの店がこのロイヤリティーを意識しているだろうか?対面販売のメリットを生かそうとしている店はあるのだろうか?
「そんなソープ店、あるわけねーだろ」と言うのは簡単。では、どの辺にそう感じるのだろう?逆に、ある店が客にリピートをさせるのは、そこに何があるからだろう? うちはリピーターを獲得する努力をしている!という店があれば、ぜひ教えてほしい。コメント欄に書き込んでいただいても構わない。
私に能力があれば「こうすれば、ロイヤリティーが高まる」ということを書きたいが、なかなか難しい。皆さんのリピートしたくなる店とそうではない店の違いを教えてほしい。 それに対して、更に風俗店から意見が出てくると楽しいのだが・・・
ばぶるさん
コメントありがとうございました。
信頼ってことですよね。私は、店員の物腰の柔らかさも大事だと思います。喋るのではなく、客に喋らせる技術が大事ではないかなと。
チナスキー様
いつも楽しく拝見してます。今回のお題も大変興味深いですね。
私の場合、ソープは吉原と川崎に各1店行きつけがあります。他の店もネットの情報などを参考に行くこともありますが定期的に行くのは行きつけの2店に限られてしまいました。
①姫のルックス、スタイル、サービスのクオリティが一定以上であることに信頼があること。
②特に吉原のお店は担当のボーイさんがいい人で色々相談に乗ってくれること。姫のマイナス情報も含めて正直に答えてくれることが信頼になってます。
やっぱりお店の看板なりそこのスタッフへの信頼があることが一番重要ですよね。
なべ大佐さん
コメントありがとうございました。
信頼できる店員さんの存在は大きいですよね。客が話せる状況や雰囲気があることも大事だと思います。
店の女の子のことを、ちょっと自慢気に楽しそうに話す店員さんが、ときどきいるじゃないですか。他の店の悪口とか言わないタイプの。私は、そういう人が好きですね。